2018/05/11

春闘交渉報告・許せない!すべては経営ありきの理事会|高陽第一診療所労組


『きょうちくとう』146 号
2018 年5月11日
高陽第一診療所労働組合

★春闘交渉報告★
許せない!全ては経営ありきの理事会

● 「赤字」「原資が無い」を理由に、「平均1.2%の例年通り、55歳以上は賃上げ無し
●複合施設と診療所の労働条件の差は当然
●労働者のミスは「個人持ちに」・・労組書記長、矢田に「8700円の損害」を請求する

労組に加入して団結の力で変えていこう!

●労組は今の賃金でもやっとのところ、大幅な賃上げが無ければ生きていけない、生活できないと、常勤月3万円、パート時給300円のアップを要求しました。アンケートでも、賃上げは2万円・3万円、「ずっと人員不足の状況が続いており、決まった休み以外は、体調不良でも休めない。働きづらくやめていく人もいる。」との声が上がっています。
 職員の皆さんは基本給がどれだけ上がりましたか?
 常勤で、月に大体2500円前後、年間にして3万円ぐらい上がればいいところです。
パートで100時間ぐらいの方は、月に1500円、年間2万円にも満たないのです。
 また55歳前後で入職した職員にとっては、賃上げもないのは、働きがいがない。同じように賃上げを、と要求しましたが、あらかじめ55歳ぐらいで入職する職員には基本給を高めに設定し、本人に説明しているとの回答。
今まではこんな説明はありませんでした。明確な賃金体系もなく、何を根拠に基本給や時給を決めているのかもはっきりしていません。
 理事会は、この回答で、職員一人一人がいくら上がるか、把握しているかと質問しても、「わからない」と全く関心が無いのです。

理事会回答:

2018年定期昇給表
常勤の時間給換算式 基本給÷172時間、
( 端数切り捨て)
 900円以下、1.8%
 901円以上1200円  1.4%
 1201円以上1500円  1.0%
 1501円以上1800円  0.6%
 1801円以上  0.2%

 ●複合施設と診療所の労働条件の差をなくすよう求めました。

診療所では、今まで労働組合と理事会の団体交渉で労働条件を決めてきました。しかし、新施設では、休日日数、夜勤・休日手当など、診療所に比べて、労働条件が切り下げられています。
労組は、同じ・法人内の職場で働く労働者として、同じ条件にするべき、一方的な条件の切り下げは認められない、と団体交渉で取り上げて追求してきました。
 理事会は、「同じ法人でも、事業所が違い、施設の性格が違うので、違うのは当然。」「医療保険からと介護保険からの収入が違うので、医者と看護師と介護士の給料が違うのは当たり前」と手当の検討も休日日数の検討も拒否しています。
 理事会は、「介護施設」だからと切り下げを強行し、この先、診療所全体の労働条件の切り下げを行おうとしています。「就業規則や賃金体系を決めたのは、施設長で、理事会は介入しません」と責任を放棄する姿勢を追求し、「施設長に意見を聞き、文章で回答する」とさせました。
〈夜勤手当〉
 診療所:13000円  複合施設:5000円
〈年末年始の手当〉
 診療所:半日 5000円 日勤 10000円
    夜勤 15000円
 複合施設:1日3000円
〈休日日数〉
 複合施設:月に9日、2月は8日→107日/年
 診療所:休日日数は、上記に加え、5月連休3日間、
 8月盆休み3日間、12月31日~1月3日で10
 日間も違いがあります。

 ●仕事中の損害は労働者の責任?! 

労組書記長・矢田の行政への書類提出遅れのミスのための、利用者さんの損害賠償の8700円を「重大な損害」と判断し弁済を請求すると回答がありました。団体交渉の中では、今後、注射アンプルを割ったなどの損害も考えていくと答えています。働いている中には、ミスは必ずあります。それを労働者の個人持ちにするとは、責任転嫁もはなはだしい!
 すべての原因は、施設建設による多額の借金と、経営ありきの姿勢です。
 政府の医療・介護の切り捨て、社会を崩壊させてもいいというような安倍政権のやり方で経営していこうとするものです。
 私たちが地域で患者さんと作ってきた信頼・団結を守り、戦争・改憲・「命より金儲け」の政策に立ち向かうために、現場から働く誇りを取り戻していきましょう。労働組合に加入して、一緒に話し合い、訴えていきましょう。

5月1日広島メーデーに参加

5月1日、動労西日本広島支部と広島連帯ユニオン、広島県労組交流センターの呼びかけで、「改憲・戦争絶対阻止!働き方改革粉砕!安倍政権打倒!5・1広島メーデー」が行われ、労組からも参加しました。
 全国・世界で労働者が、1%の資本家が99%の労働者・農民たちへの支配を打ち破ろうと、デモやストライキなど行動しています。
 日本でも、働き方改革・改憲・戦争に反対する力は、職場で労働組合をつくり、団結の力を持っていくことと、訴え、デモ行進しました。
 8・5~8・6ヒロシマ行動へ!
 改憲戦争阻止大行進大行進運動をつくろう!

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