2016/11/03

『医療の現場』No.107を発行|草津病院支部

ゼネストに突入したソウル大病院の仲間(9/28ソウル)

過労、病欠、安全崩壊…。

いまこそ労働組合が必要です!

『医療の現場』No.107
2016年11月3日
草津病院支部

 草津病院のすべての働く仲間のみなさん!おつかれさまです。
 草津病院では、今夏以降、ケアワーカーの非正規職化や欠員不補充による人員不足が過重労働を生み出して、働く仲間の健康を損ない、職場の安全を崩壊させています。
 組合員でも体調を崩して仕事を休まないといけない状況です。病棟ではギリギリの要員で業務を行っていますが、この”かけがえのないひとり”が病休になれば、その分の過負担が病棟全体に広がり、疲労が重なって、さらに病欠者が出るというような状態になっています。
 「病院は何を考えているのか!」「どこまでも矛盾を現場におしつけるのか!」と心底からの怒りが渦巻き、爆発寸前です。
◆  ◆  ◆
 病棟大再編以降、外注化と非正規職化が拡大しています。この状況はすべての医療・福祉の現場で同様です。全国の病院や介護職場での事件や事故、労災が後を絶ちません。連日、重大事故が発生しています。本当にガマンの限界です。ケアワーカーをとことん減らして、業務をナースに強いることで全体が過重労働になる悪循環に陥っています。こんな劣悪な労働環境下で働かされ、身体を壊すのは”自己責任”でも何でもありません。ましてや現場の仲間が、いがみ合っても何の解決にもなりません。
◆  ◆  ◆
 昨年からの病棟大再編は、いまからとらえ返せば、安倍政権の『働き方改革』の先取りでした。就業規則の一方的改悪、人事評価制度ー組合つぶし・団結解体・賃下げ・解雇の自由、定年再雇用拒否、非正規職化…。どれをとっても安倍政権の労働法制大改悪そのものとの闘いです。その一つ一つとユニオンは闘ってきました。現在、韓国の医療・福祉労働者が「闘いに勝つ道は勝つまで闘うことだ!」とゼネラル ストライキに起ちあがって、「成果年俸制(人事考課と連動した賃金制度)」を阻止したのと同じ闘いを自分の職場でやることができる時代がきました。
◆  ◆  ◆
 電通という最大手の広告会社で24歳の女性労働者が過労自殺した事件が大きく報道されていますが、まったく他人事ではありません。
 草津病院でも、労働者が「死ぬまで働いてしまう」ような現状は変わりません。働く仲間は、職場の業務を何とか、こなそうと必死で働いてしまうのです。いまこそ、私たち現場の労働者が”人として生きていける働き方”を取り戻す時です!
◆  ◆  ◆
 いまほど、草津病院で働くすべての仲間に、正規・非正規、職種を越え、ひとつに団結し、生き抜く抜くための闘う労働組合が必要とされている時はありません。
 現場の仲間同士が対立させられるのは本当に許せない!ひとり一人が自分の持つ力を過小評価せずに仲間と力を合わせて、一人ではできないことを実現するのが労働組合です。すべての草津病院の仲間が一つになれる労働組合をめざして、ユニオンは団結の拡大にうって出ます!みんなの力で労働組合をつくろう!
 韓国の仲間のように、闘う労働組合を職場・地域によみがえらせましょう!労働者は団結して「命より金もうけ」を強いる病院と生き抜くために闘おう!


”不正義の政府の命令に服従しないためにストライキに突入した”
~韓国の医療労働者の発言
「…病院が患者の快癒のために働くのではなく、多くの利益を上げる方式で働けという要求を受けました。患者が悪くならないように、国民が病気によってお金をたくさん使わないように願うのが公共病院の労働者です。しかし、政府は、国民が病気によってより多くのお金を使い、それによって病院がより多くの収益を上げれば、その収益でより多くの成果給を与えると私たちに言いました。その成果給を放棄し、政府の不正義の命令に服従しないために、公共機関・公共運輸労組労働者は、ストライキ5日目を迎えています。不正義の権力に抵抗するストライキです。民衆の平凡な生活を守るストライキです。…」

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