2016/10/25

広大生協の職場で労働災害多発!


労働者・利用者のことより金儲け

広大生協の職場で労働災害多発!

 広大生協の職場で労働災害が多発しています。霞食堂では生協労組の書記長が労災の申請をしました。西条キャンパスの北1食堂では副委員長が申請しました。労災を申請した労働者はその二人だけではありません。
 霞ヴィオラダイニングの厨房は狭く、無理な作業が強制されます。また洗浄機の能力をはるかに超えた出食数になっているのです。北1食堂は、東広島で他の食堂が春休み休業し北1食堂に利用が集中しました。ところが体制の強化はなくそれまで通りの体制の中で無理に無理を重ねることになった結果です。
 谷口書記長は4時間半の短時間パートで、就職してから半年で「CM関節症」と診断され、その後も無理をして働く中でついに、一年後には「左腕が延せない」ように悪化したのです。
 二人以外にも多くの労働者が痛みを我慢し、通院しながら働いているのが現状です。

◆中四事業連合方式=合理化・職場の安全破壊絶対反対!

 「中四事業連合方式」というのは、一括購入で儲けを増やそうとうものです。中四事業連合方式が広大生協に導入されて、メニューも大きく変りました。カット野菜を使用し、食の安全性そのものが問われることになりました。ほとんど調理は行なわなくなり、コックさんも不要とされました。
 変ったのはそれだけではありません。金儲けのために、人件費を大きく削減することも行なわれてきました。この時間帯には何人必要ということをこまかく算出し、それに応じて人もこまかく配置するということが中四事業連合方式です。大学の独立法人化=民営化に合せて、広大生協理事会は、中四事業連合方式を導入し、考え方そのものを大転換させたのです。食の安全や働く人の安全よりも利益を出すことが優先される金儲け第一主義になってしまいました。その結果、低賃金で労働災害の多発する職場になっているのです。

◆労働者の団結の力で、働く者と利用者の安全を勝ち取ろう!

 生活の糧を得るために労働者は働いています。その糧を得るために労災になり自らの身体を切り刻む。少ない賃金の中から治療費を捻出し働き続ける。こんな本末転倒したことはありません。また食堂を利用する方にとっても、食の安全が確保されず、厨房の能力を超えた出食が長蛇の列となって表われているのです。
 生協理事会は「他に申請した人はいないので労災はない」と開き直りました。とんでもないことです。生協理事会は、労災がひとりふたりなら良いと考えているということです。日常作業の積み重ねの中で労災を出すような劣悪な職場環境は直ちに改善されなければなりません。闘いなくして安全はないのです。
 生協労組は2016年度の組合大会で、「労災闘争」を「職場の安全闘争」として闘う方針を立てました。「中四事業連合方式=合理化・職場の安全破壊絶対反対!」の旗を高く掲げて闘います。共に闘おうではありませんか。

◆賃金での職場の分断攻撃を跳ねのけよう!

 広島の最低賃金が改訂されました。またまた生協の賃金が最低賃金割れになってしまいます。これまでも同様に生協の賃金が最賃を割るという事がありました。
一度目の2010年は、生協理事会は夏冬と年度末に支給されていたボーナスを廃止し、そのお金を最賃クリアに回すというあくどい手法を使いました。
 次は2014年でした。その時、生協理事会は、今度は通勤手当を減額し、その原資を最賃のクリアに使おうとしました。しかし、これは職場の怒りで止めさせました。
 最低賃金=労働者が生きていくために必要とされる賃金の下限のことです。最低賃金のクリアのためにボーナスや通勤手当の減額で穴埋めするという理事会のやり方に職場の仲間は怒っています。
 そして今回です。今回は、賃金の改訂で職場に分断をもたらすものとして提案されました。これまで長年にわたり身を粉にして働いてきた長時間労働者の賃金は「5円」しか上げません。新規に採用される人から「50円」アップされます。このような賃金による職場の分断は許せません。
 どこまでも安い賃金で労災になるまで働かせる生協。事業連合方式の導入によるパート労働者の労働強化、低賃金化、使い捨てと今回の「5円、50円賃金アップ」の問題は一つです。
 生協労組は一律大幅賃上げの要求をしています。今回の賃金改訂では「全員50円アップ」を掲げています。労働者と学生は団結して闘いましょう!

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