2010/05/07

あくまで1047名解雇撤回!~国鉄分割・民営化は終わってない!



 4月25日、国鉄分割・民営化の帰結として引き起こされた尼崎事故5周年を弾劾する現地闘争が開催されました。ユニオンからも多くの仲間が参加しました。現地で事故弾劾の集会と事故現場までのデモが闘われ、480人の労働者・学生が結集しました。この闘いは、4月25日を「静寂な慰霊の日」からJR資本を弾劾する「怒りの日」へと塗り替えました。集会後、参加者は直ちに事故現場までのデモに出ました。「事故弾劾・解雇撤回」のシュプレヒコールを響かせて進むデモ隊に、例年以上の沿道から熱い注目が集まり、激励がありました。民営化の下、「稼ぐ」という人命を顧みない金儲け路線のJR西日本に対する労働者・住民の怒りが大きく渦巻いていることが肌で感じられました。
 その尼崎現地闘争に参加した足で、4月26日、東京・社会文化会館で開催された国労の第78回臨時大会での1047名解雇撤回闘争の「和解案」承認に反対する抗議行動に行きました。
 国鉄分割・民営化という国家的な不当労働行為を受けた国労がそれを不問に付して、雇用と労働条件について二度と争わない、などという条件付きの「金銭和解案」を23年間、解雇撤回を闘ってきた国労と闘争団が認めてしまえば、労働運動に大きな汚点を残します。なにより全ての労働運動、とりわけ合同労組の闘いにとっても大きな影響があります。こんな「和解」ならざる資本への全面降伏が労働組合の名をもって行われれば、労働組合の闘いは成り立たなくなってしまう。全て金で終わってしまう。こんなことは絶対に認められない。
 何より広島連帯ユニオンと三菱広機分会は、物販をはじめとした共同闘争を担ってきました。この23年間の不当解雇との闘いを、動労千葉の争議団も含めた1047名だけの問題ではなく、労働者全体にかけられた資本・国家権力との決戦と捉えて、支援という観点からだけではなく、自らの闘い、労働組合と資本との闘いとして担ってきました。この闘いが、国労の一部幹部の私利私欲で、当該の闘争団にも知らせないで「和解」するなどということは、とうてい認められないし、断じて許せません。
当日は、国労の闘う闘争団・組合員を先頭にして、広島から参加した動労西日本と動労千葉を支援する会・広島の仲間と共に全国の闘う仲間と団結して終日の抗議闘争を闘いました。
1987年の国鉄分割・民営化が、現在の労働者の非正規職化と格差社会の始まりでした。国鉄分割・民営化との闘いは、まだまだ終わっていません。いやむしろ今こそ闘いの炎を燃え上がらせて、全ての労働者の反撃の軸に、1047名解雇撤回闘争を据えていく時です。民営化は合理化そのものであり、労働者の首切りが核心です。合理化の結果がJRでは尼崎事故をはじめとした事故や労災を引きおこしています。そして大恐慌の下で、資本が労働者を賃金奴隷として使い捨てにする状況を生んでいます。
 第二の尼崎をくり返すな!と反合理化・運転保安闘争を闘う動労千葉―動労西日本と団結して、動労千葉が呼びかける「国鉄分割・民営化に反対し、1047名解雇撤回を支援する新たな全国運動」を広島でも広げて、反撃していこうではありませんか。

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